庶民にも夢を見せてくれる“やさしい嘘”──岸田式100万円アップの世界
岸田の「年収100万円アップ」に騙されるな──平均年収マジックと庶民の錯覚
「2030年までに、年収を100万円アップさせます!」
……はいはい、出ました政治家お得意の「耳障りはいいけど中身スカスカ」な大風呂敷。
このセリフ、岸田文雄・元首相がよく言ってたやつなんだけど、これを聞いて「おっ、オレの年収も100万円増えるのか?」って思った人、ちょっと待って。深呼吸して、一度冷静になろうか。
結論から言うと、ほとんどの庶民の給料は100万円も増えません。むしろ、うまくいっても50万円程度の上昇。下手したら物価や保険料で相殺されて、「実質はマイナス」って可能性だってある。
でも「平均年収」は確かに上がるかもしれない。そこが政治家の巧妙なトリック。「平均」って言葉、都合のいいときだけ持ち出して、都合が悪いときは無視する。ほんと、ずるい世界だよね。
ということで今回は、「年収100万円アップ」のからくりと、平均という数字がいかに庶民をだますかって話を、フランクに、でもしっかり解説していこう。
年収100万円アップ!……で、誰の話?
まず確認しておきたいのは、岸田氏が言ってた「年収100万円アップ」というのは、「国民全体の平均年収を100万円引き上げる」って話。別に「一人ひとりが100万円増える」って意味じゃない。
これ、ほんと重要。
「平均」ってのは、一部の金持ちがめっちゃ稼げば、それだけで数字が跳ね上がるって性質がある。たとえば、年収300万円の人が5人いたら、平均は300万円。でも、その中の1人が突然年収1300万円になったら、平均は460万円になる。300万円→460万円。おお!平均160万円アップ!
……でも、残りの4人の給料は1円も増えてないんだよ?これが「平均」の罠。
つまり、岸田の言う「平均100万円アップ」が実現するということは、金持ち層が200万円、300万円とどんどん稼げるようになるってことであって、必ずしも庶民が豊かになるって意味じゃない。
年収300万円の人にとって「100万円アップ」は絵に描いた餅
実際、日本の労働者の中で、年収300万円台の人ってめちゃくちゃ多い。正社員でもこの水準って人、山ほどいる。派遣社員や非正規なんて、もっと低い人もいる。
例えば、年収300万円の人が100万円アップしたら、年収400万円になる。たしかに、数字だけ見れば夢のある話。でもさ、冷静に考えて?
これまで10年、20年と働いてきて、毎年の昇給がどれくらいだった?年間1万円とか2万円とか、それくらいでしょ?それを「あと5年で100万円上げます」って……無理ゲーにも程がある。
実際のところ、仮に全体の平均年収が100万円上がったとしても、年収300万円の人が50万円上がれば御の字。下手すりゃ20〜30万円しか増えないケースもある。
一方で、年収600万円以上の人が150万円、200万円上がる。つまり、恩恵は上の層に偏る構造ってこと。
「平均年収」と「中央値」はまったく違う
ここで「平均」と「中央値」の違いも押さえておこう。
• 平均年収:みんなの年収を足して人数で割った数字。
• 中央値年収:年収が低い順から並べて、ちょうど真ん中にいる人の年収。
で、今の日本、平均年収はだいたい430万円前後。でも、中央値年収は370万円前後しかない。つまり、半分以上の人は、平均より稼いでないってこと。平均という言葉に騙されちゃダメ。
これ、「平均寿命」とかならまだ実感あるけど、「平均年収」ってのは本当に高所得者に引っ張られてる数字。GAFA社員とか経営者とか医師とか、そういう人たちが数字を引き上げてる。
岸田が言ってた「年収100万円アップ」は、そういう層の所得が上がればすぐ達成できちゃうって話なのよ。
実質可処分所得はむしろ減ってる
さらに忘れちゃいけないのが、「実質可処分所得」の問題。
たとえ給料が増えたとしても、税金・社会保険料・物価上昇が一緒に来たら意味ないよね。
たとえば、年収が20万円増えても、保険料で月5000円引かれたら年間6万円消える。物価が年に3%上がって、生活費が年間20万円増えたら、給料の上昇なんて一瞬で吹き飛ぶ。
それどころか、「なんか給料増えたはずなのに、手取りが減った……?」ってパターン、今の日本では普通にある。これは保険料の連動性とか、累進課税の構造のせい。稼げば稼ぐほど取られるってやつね。
それでも「100万円アップ」は成功とされる
さて、ここが一番怖いところ。
実際に2030年、平均年収が100万円上がったとしよう。でも、その時にあなたの年収が30万円しか上がってなかったとしても、政府は「達成しました!」って言うんだよ。
なぜなら、「目標は平均年収の引き上げ」だったから。
つまり、あくまで「国の帳簿上の目標達成」でしかない。国民の生活が良くなったかどうかなんて、二の次。いや、三の次かもしれない。
「成長の果実」とか言ってるけど…
政府はよく「成長の果実を分配します」とか「賃上げを促します」とか言ってるけど、実際にやってることは企業優遇と富裕層支援。法人税を下げて、インボイスで中小や個人事業主を締め上げる。で、消費税は据え置き。
つまり、企業が儲かる構造は維持しつつ、「労働者にもちゃんと還元します」ってポーズだけ取ってる。
その結果が、実感なき景気回復。数字だけ上がって、生活は苦しくなる。これはもう、長年続いた「見かけだけの経済成長」の弊害。
本当に必要なのは「分配の見直し」と「底上げ」
結局、年収100万円アップってのは「見た目」だけの話。大事なのは「誰の年収が、どれだけ上がったか」って中身なんだよね。
本当に必要なのは、低所得層の底上げ。たとえば、年収200万円の人が300万円になるとか、最低賃金で働いてる人が、手取りで生活できる水準まで上がるとか。
でも、そういう政策って本気でやると企業側に負担がかかるから、政治家はやりたがらない。だから、「平均年収が上がりました!」っていう、都合のいい指標を使って誤魔化すわけ。
最後にひとこと:言葉に騙されるな
というわけで、岸田元首相の「年収100万円アップ」発言は、冷静に見ればかなり都合のいい数字のマジックだった。
数字ってのは、使い方次第でいくらでも見え方が変わる。政治家が言う「平均」や「成長率」「賃上げ」という言葉には、いつも疑ってかかるくらいがちょうどいい。
そして何よりも、「自分の生活が良くなったか?」という実感こそがすべて。数字じゃなくて、財布の中身で判断しようぜ。
もしこの話に「おいおい、オレも100万円上がるって思ってたぞ」って共感したら、周りの人にもシェアしてやってくれ。政治家の「いいこと言ってる風」な言葉には、必ず裏がある。それを見抜けるかどうかで、損するか得するかが決まる時代になってる。
庶民が騙されないためには、こういう「言葉の裏を読む目」が必要なのよ。
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