食料自給率38%の国が雑草に負ける日

 AIに草取りはまだ無理ゲー」って話と、食料自給率ヤバくね?って話


最近、ふと思ったんですよ。

**「草取りってまだ人がやってんの?」**って。だって今の時代、AIだロボットだ言ってるわけじゃないですか。テスラは車を自動運転させてるし、ChatGPTみたいなヤツが文章も書くし、工場のラインだって機械が動かしてる。じゃあ、田んぼや畑の草取りもAIでやっちゃえばええやんって思うわけですよ。


でも調べてみたら…

草取り、まだ人間がやってます。マジかよって思った。



■ 草取り、なぜAIでやれないのか?


まず、理由は簡単。


雑草と作物の見分けがむずい。


例えば米。田んぼに生えてる雑草って、見た目がけっこう似てるんです。イネ科の雑草なんて、もはや双子かってくらいそっくり。人間でも見分けにくいものをAIにやらせようとしたら、作物まで引っこ抜くか、雑草をスルーしちゃうかのどっちか。


で、田んぼの状態もまた曲者。ぬかるんでるわ、でこぼこだわ、水深がバラバラだわで、ロボットがスイスイ動けるような環境じゃない。砂漠でラジコン操作する方がまだ簡単まである。



■ でもAI除草マシンもあるにはある


じゃあ全く何もないのかって言うと、実はそうでもない。農業用ロボットっていう分野、ちゃんと開発はされてます。


たとえばこんなのがある:

アイガモロボ:これはめっちゃ可愛い名前だけど中身はガチ。クボタが作ったやつで、田んぼの中をぐるぐる回って水を濁らせて、雑草の光合成を妨害する。ある意味“間接的な除草”。

画像認識型除草ロボ:雑草だけをAIが認識してピンポイントで引っこ抜いたり、除草剤をシュッとかけるやつ。でも雑草の種類によって精度がバラバラ。

ドローン除草:空から除草剤をピンポイント投下。でもこれ、有機農家にはNG。農薬使えないから。


つまり、部分的にはAIが草取りしてる。でも現場のリアルはというと…



■ 結局、まだ「人海戦術」が主力です


これが現実。特に有機農業や減農薬の農法では、除草剤が使えないから完全に手作業。

高齢の農家さんたちが炎天下の中、腰曲げて草を引っこ抜いてるんです。これ、AI時代にしてはあまりにもアナログすぎる現場。


なんでそんなことになってるかって言うと、

1. AI除草機のコストが高い

 数百万とか平気でする。個人農家がポンと買えるもんじゃない。

2. 現場対応力が弱い

 雑草の種類や土の状態、畝の形状って農家ごとに違う。毎回設定やチューニングがいるから面倒。

3. メンテナンスやトラブル対応が大変

 機械が壊れたら終わり。修理呼ぶにも時間と金がかかる。


だから「やっぱ手でやるしかねえか」ってなる。なんとも悲しい。



■ で、ここから食料自給率の話になるんですけど


草取りの話と何が関係あんの?と思ったあなた、いい質問です。


これ、つまりは**「人がいないと農業が回らない国」=「食料を自分でまかなえない国」**ってことなんですよ。


日本のカロリーベース食料自給率、2023年度で38%。

はい、100人中38人しか国産の食料で生きていけません

残り62人は「外国からの輸入に頼ってる」ってこと。


で、何かあって輸入止まったらどうなるか?

——死ぬよね、普通に。



■ 「1石=1人が1年食える量」で考えてみた


江戸時代とかの単位で「1石」ってのがあるんです。

これ、だいたい1人が米とちょっとした副菜で1年間生きていける量なんですよ。


じゃあ今の日本の米生産量ってどれくらいかっていうと…


4526万石。


つまり、全国で4526万人しか1年間生き残れないって話。

日本の人口は約1億2000万人なんで、約3人に1人しか助からん。

これってもう、サバイバルゲームですよ。



■ 減反政策のツケ?


この悲惨な状況の背景には、「減反政策」ってやつがあります。

米が余って値崩れしそうになったから、国が農家に「米作るな」って補助金出してた時代があった。

でもそれやった結果、水田は減るわ、農家は廃業するわで、今では米を増やそうと思っても人も田んぼもない。


「じゃあ国が金出して復活させればいいじゃん」って声もあるけど…

耕作放棄地はもうジャングル化してるし

機械も壊れてるし

そもそも農家の高齢化で誰もやらん


という三重苦。しかも国が直接やるとお金はバカみたいにかかるし、非効率になりがち。

今さら「さあ、明日から米作って」って言われても、無理ゲーです。



■ で、AIで草取りできたら何が変わるか?


結局ここに戻ってくるんですが、草取りが自動化されたら、農業の参入障壁が一気に下がるんですよ。

「素人だけど農業やってみたい」って若者が増える

人手不足がかなり解消される

高齢者でも機械操作だけで済む


つまり、農業が復活するチャンスになる。=食料自給率が上がる。=国が生き残れる。

草取りって地味だけど、実はめちゃくちゃ重要なインフラなんです。



■ 結論:草取りは国防


「AIで草取り」なんて一見どうでもいい話に見えて、実はこれ、日本の安全保障に直結してる話なんですよ。


世界が食料危機になったら、日本は真っ先に餓死ラインに突入する国。

それを防ぐためには、地味だけど、確実に草取りの自動化とか農業のスマート化を進めていかないと詰む。


なので、農業系のAIスタートアップやベンチャーには、もっと注目してほしいし、支援してほしい。



最後にひと言:


「草取り?そんなもんAIで余裕っしょ」って思った人、現場に来てくれ。話はそれからだ。

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