原発やめるのは勝手。でも“扱える人”ゼロはまずいでしょ

 


原子力を扱う人がいなくなるってマジ? 〜核融合が来るまでの現実〜



最近さ、なんか日本って「もう原発いらないでしょ?」みたいな空気が強くない?

たしかに福島の事故もあったし、「怖い」って印象を持つのはわかる。でも、原発のことを「全部ナシ」にするには、ちょっと早すぎるというか、リアルを見てなさすぎじゃね?って話をしたい。


だってね、原子力を扱える人材がマジでいなくなってきてるんよ。これ、地味にやばい。





核融合まであと何年かかるの?



よく「原発はもういらん、これからは核融合の時代や!」みたいな話を聞くけど、実用化まで何年かかるか知ってる?


最低でもあと25年。


マジで。夢のエネルギーとか言われてるけど、あれってまだ「研究段階」の話であって、実際に電気をバンバン作れるようになるのは2040年代後半とか、ヘタしたら2050年代になる。で、そこから全国に配備とかってなると、もっと先になる。


つまり、今の原子炉と、これから最低40年は付き合うしかないってこと。





でもその原子炉を扱える人がいない



そんで問題なのがここ。


「今ある原発を安全に動かせる人」「廃炉作業をちゃんとできる人」「原子力の安全管理を熟知してる人」

そういう人たちが、どんどん定年退職してる。


原発って、ボタン一つで動かせるようなもんじゃない。構造は複雑だし、ミスったら大事故につながるから、ものすごい経験とノウハウが必要。新人がいきなり「よっしゃ俺がやる!」ってできるような業界じゃないんよ。


しかも現場で知識を教えられるベテランも少なくなってる。今はもう、50代以上の技術者が大半で、20〜30代が圧倒的に少ない。


理由は簡単。

「原子力はオワコン」って思われてるから。





若い人が原子力分野に行かない理由



学生からしたら、原子力業界ってめちゃくちゃリスキーに見える。


・世論から叩かれるかもしれない

・就職しても将来性がないかも

・事故起きたら責任重い

・勉強も難しい

・なのに給料はそこまで高くない


…そりゃ他の業界行くよね。


さらに言うと、原子力工学を学べる大学自体も減ってる。昔は東京大学、京都大学、近畿大学、立教大学、武蔵工業大学(今の東京都市大学)とか、結構いろんな大学に研究用の原子炉があった。


でも今どうなってるかというと…





大学の原子炉がどんどん閉鎖されてる



日本で、今も研究用原子炉を使って教育・研究をしてる大学は、たったの2校だけ。


  • 京都大学(KUR):今も稼働中。最大熱出力5MW。いろんな学部の研究に使われてる。
  • 近畿大学(UTR-KINKI):日本初の大学原子炉。出力1W。学部生の実習とかに使われる。



これだけ。


かつては東大の「弥生」炉とか、立教大学炉とか、いろいろあったけど、今はもう運転終了して、廃止措置に入ってる。

安全基準が厳しくなって、コストがかかりすぎるっていうのもあるし、そもそも「やる学生がいないから閉じた」ってところも多い。





人も技術も、失ったら戻らない



原発っていうのは、「いったん止めて、また必要になったら再開しよう!」って簡単にできるもんじゃない。


一度「やめた」ってなったら、

・設備が老朽化して使えない

・ルールが変わって再稼働に莫大なコスト

・なにより「動かせる人がいない」


こうなると、いざエネルギー危機が来て「原発再稼働しないと無理です」ってなったとき、誰も扱えないインフラが残るだけになる。


まさに宝の持ち腐れ。





世界はどうしてる?



ちなみに海外ではどうかというと…


  • 中国:原発ガンガン建ててて、技術者育成にも国家予算つぎ込んでる。
  • インド:原発にめちゃくちゃ積極的で、大学でも原子力工学は人気分野。
  • ロシア:技術も人材もがっつり維持してて、他国への原発輸出もしてる。
  • アメリカ:一時期冷えてたけど、最近は小型モジュール炉(SMR)とか、再評価の動きあり。



つまり、原発=時代遅れってのは、日本だけの話。





「使わない」なら「扱える人」くらいは残そう



誤解してほしくないんだけど、「原発は絶対必要!」って主張したいわけじゃない。


でも現実として、

・今ある原発をどうするのか(廃炉含む)

・40年〜50年は原子力が必要になるかも

・そのときに「誰も動かせない」って事態が起きる


ってのは、わりと本気で危ないと思う。


だからせめて、「人材だけは維持しようよ」って話。

大学に炉を残すとか、若い人が学びやすい仕組みを作るとか、政府や電力会社がちゃんと育成予算をつけるとか。


最悪、核融合が本格化したときにも、「原子核を扱える人」がいなかったら、そもそも夢の技術すら使えないからね。





まとめ:人がいないインフラは、ただの重荷



最後にもう一度。


「原発をなくすかどうか」って議論は、国民全体で決めたらいい。

でも「その間に必要な人材までゼロにしちゃう」ってのは、ほんとにやめたほうがいい。


電気って、どんなに文明が進んでも必要不可欠なものだから。

そして、それを支える技術と人は、一夜にしては生まれない。


日本がこの先、エネルギー自立や安全保障を真剣に考えるなら、原子力を扱える人を残す選択肢は、まだ手放すべきじゃないと思う。


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