「玉木首相待望論」に待った!国民民主はいま“育成モード”で行け

 


国民民主は今、“政権準備党”に徹すべき──玉木首相は次の機会に



いま、国民民主党が熱い。前回の衆院選でじわじわと存在感を出し、そして今回の参院選でも「躍進するんじゃないか?」とメディアが取り上げ始めている。代表の玉木雄一郎氏の評価も上々で、「次の首相にふさわしいんじゃないか」という声まで出ている。


たしかに、玉木氏は話がわかりやすいし、経済に対する問題意識もある。「給料が上がる経済」というキャッチコピーも時代の空気を掴んでるし、岸田政権のモヤモヤした経済政策にうんざりしている層から見たら、かなり魅力的に映るのもわかる。


でも、ちょっと待ってくれと言いたい。


玉木氏が首相になるのは、正直、まだ早い。国民民主党が「与党入り」すること自体はありだと思う。でもいきなりトップに立つのは、タイミングとしては適切じゃない。その理由は簡単。政党としての経験と基盤が、まだぜんぜん足りてないからだ。



躍進はした。でも“浅い”党でもある



まず、国民民主党って衆院でもまだ11議席しかない(2025年5月現在)。それが参院選で大躍進したとしても、数十人に届くかどうか、というところ。しかも、新たに当選してくる議員のほとんどが「1年生」になるわけで、政治の世界での経験はほぼゼロ。テレビや街頭では元気なことを言えるかもしれないけど、政権を動かすってのはそんなに甘くない。


政治の現場って、官僚との駆け引きもあれば、国会の答弁もある。外交もあるし、危機管理もある。なにより、党内での意見調整ってめちゃくちゃ大変だ。今の与党(自民党)を見ればわかるけど、派閥ごとのせめぎ合いとか、それをうまく調整してまとめあげる手腕が必要になってくる。


これをいきなり、人数も少ない、1年生議員だらけの国民民主がやるって? 無理ゲーすぎる。というか、うまくいかなくて政権がグラついたら、それこそ「やっぱり国民民主なんかに任せるんじゃなかった」って空気になる。失敗のレッテルを貼られて終わり、というパターンが一番もったいない。



玉木氏には実績を積んでほしい



とはいえ、玉木氏本人にはポテンシャルがあるのは間違いない。国会でも的確に質問してるし、経済に強い政治家って今なかなかいないから、貴重な存在だ。


だからこそ、今のタイミングで「いきなり首相!」じゃなくて、たとえば経済閣僚、たとえば財務大臣や経済産業大臣といったポジションで実務を経験してもらいたい。そして、政治の中枢でのやりとりを肌で感じつつ、国の仕組みを動かすってどういうことなのかをつかんでほしい。


もちろん、その間、党内でも人材を育てる必要がある。1年生議員たちには、ベテランの動きを間近で見て学ぶチャンスがあるし、マスコミに出る前に政策の勉強をきちんとして、発言に重みを持たせることもできる。


つまり、“政権準備期間”として数年を使うことが、国民民主党の未来にとっても、日本の政治にとっても、絶対にプラスになるんじゃないかと思うわけです。



与党入りは現実的、でも焦らなくていい



国民民主党が与党に入るのは、むしろ歓迎すべき流れだと思う。自民党の一強時代が長すぎたし、野党第一党の立憲民主党が“反対ばかり”という印象から抜け出せていない今、「与党に入って、政策で結果を出す」タイプの政党が必要とされているのは間違いない。


でもそれと「首相になる」は、まったく別の話だ。


国を率いるというのは、責任が重い。内政・外交・経済・安全保障、どれをとっても、知識だけじゃなく“実戦経験”が必要になる。玉木氏がもし今、政権を取ったとして、その準備が本当にできているか? 答えは、Noだと思う。


むしろ、ここで「今回は見送る」という判断をした方が、政治家としての評価は上がる気がする。「今はまだその時ではない。でも、次は本気で狙う」。そのくらいの覚悟を持ったリーダーの方が、国民からの信頼は厚くなるんじゃないだろうか。



まとめ:焦らず、でも着実に



国民民主党は、今まさにチャンスを迎えている。それは間違いない。支持層も広がってきているし、政策も具体的で、既存政党のグダグダにうんざりしている層からの期待も大きい。


でも、だからこそ「焦らない」ことが大事だと思う。


大臣としての実績を積み、党内で人材を育て、官僚機構との信頼関係も築き、そして何より国民の信頼をじっくり勝ち取っていく。そのプロセスを踏んでこそ、「玉木首相」は現実的なものになる。


だから私はこう言いたい。


玉木氏は、首相になるべきではない──今はまだ。だが、次は本気で狙える。そのための助走期間が、いまなのだ。


コメント

このブログの人気の投稿

「マスゴミ化」が止まらない——日本のメディアが信頼を失った理由

「ふっくら握りました」の裏側で、日本人の栄養が削られている件

なんで日本はいつも“他国の失敗”を後追いするの?