日本はもう「貿易国」じゃない。技術で食ってる国だ

 日本はもはや「貿易国」ではない


「日本は貿易立国だ」って、たまにニュースでも言われるし、学校でもそう習った記憶がある。モノを作って、それを海外に売って食っていく国。それが日本の強みであり、スタイルなんだって。でも、最近それって本当か?って思うわけよ。


というのも、「貿易国」って言葉、今の日本にちょっと合ってない気がする。貿易はしてるよ? もちろんしてる。でも、それって昔ながらの「貿易国」のイメージとは、だいぶ違ってきてるんじゃないかと。というわけで、今回は「日本って本当に貿易国なのか?」という話を、ちょっとゆるめに語ってみたいと思う。



そもそも「貿易国」ってどんな国?


まず、「貿易国」って聞いて、どんなイメージが浮かぶ?

たぶん、多くの人がこう思うんじゃないかな。

安い人件費

工場いっぱい

モノを大量生産

外国にバンバン売って外貨を稼ぐ


いわゆる「世界の工場」タイプの国だよね。たとえば、かつての中国。今だったらベトナム、バングラデシュ、インドなんかもそう。安い賃金を武器にして、服とか靴とか、ちょっとした家電とかを大量に作って、それをアメリカやヨーロッパに売ってる。


それが「貿易国」の典型モデル。要するに、「誰にでも作れるモノを、安く、大量に」ってこと。



でも日本はそれとは全然違う


さて、今の日本を見てみよう。

日本でTシャツなんか作ったら、いくらになる?

スマホを全部国内で組み立てたら、どれだけコストがかかる?


そう、日本はもう「安く作って大量に売る」って戦略はとっくに卒業してる。というか、そんなの無理。人件費は高いし、土地も高いし、何より人が足りない。コンビニのバイトですら外国人留学生がいないと回らない時代よ?


だから、もう10年以上前から、家電とかアパレルみたいな「ローコスト大量生産型」の業種は、ほとんど海外に工場を移しちゃった。東南アジアに行ったり、中国に行ったりして、安いところで作ってる。


つまり、日本はもう「労働力の安さで勝負する国」じゃない。



それでも日本が輸出できる理由


じゃあ、なんで今でも日本ってそこそこ輸出してるの?って話になる。答えはシンプル。


日本でしか作れないモノがあるから。


たとえば、自動車。しかもただの車じゃない。ハイブリッド車とか、水素自動車とか、安全性能ゴリゴリのやつとか。トヨタ、ホンダ、スバル、日産…いまだに世界で通用してる。


他にも、半導体を作るための「半導体製造装置」。これ、日本企業のシェアが世界トップ。レーザーでナノ単位のパターンを刻むとか、液体で超キレイに洗うとか、そういう「変態的な精密さ」が求められる機械。日本人、そういうの大好きだよね。


さらに、炭素繊維、セラミック部品、工作機械…とにかく「高性能」「高精度」「信頼性がバカ高い」モノを作るのが得意。それが今の日本の輸出品目の中心。


つまり、「誰にでも作れるモノ」は中国や東南アジアに任せて、「日本じゃなきゃ作れないモノ」で勝負してるわけ。これ、もはや「貿易国」というより、「技術輸出国」と呼ぶべきじゃない?



統計的にも、日本は内需の国


で、ここからちょっと現実的な話をすると、数字で見ても日本は「内需大国」なのよ。


日本のGDPに占める輸出の割合は、だいたい15%くらい。これ、同じ先進国のドイツ(約50%)、韓国(約40%)、台湾(約70%)とかと比べると、かなり低い。


つまり、日本の経済はほとんど「国内で回ってる」。働いてる人の多くも輸出産業じゃなくて、コンビニ、病院、教育、小売、飲食、IT、介護…ぜんぶ内需系。


要するに、輸出はしてるけど、国全体としては内向き。グローバルに戦う企業は一部。あとの多くは、国内需要で食ってる。



なぜ「貿易国」という幻想が続いているのか?


じゃあ、なんでまだ「日本は貿易立国」と言われるのか。


たぶん、それは「昔の栄光」みたいなもん。高度経済成長期には、たしかに日本は輸出で伸びた。カラーテレビ、ウォークマン、自動車、家電…日本製が世界中に広まった。「メイド・イン・ジャパン=高品質」って神話もできた。


でも、あれは1970〜80年代の話。今はもう、世界の状況も、日本の立ち位置も変わってる。


それに、いまだに「輸出=経済成長」と思ってる人が多い。でも実際は、輸出だけじゃ成長できないし、むしろ今の日本に必要なのは「国内の効率化」や「イノベーション」だったりする。



じゃあこれから日本はどうするべき?


これから先、日本はどうやって食っていくのか?っていう話。


「安くて大量に売れるモノ」は、もう他国に任せるしかない。日本が生き残るには、「付加価値の高いもの」「技術的に他がマネできないもの」に集中するしかない。


例えば:

医療・介護のロボット技術

再生可能エネルギー系の精密装置

宇宙開発(H3ロケットや探査機)

半導体製造プロセスの上流支援

AIを活用したスマート工場や物流


こういう分野で「日本じゃなきゃダメ」って技術を磨いて、それを世界に提供する。もう「貿易」というより「技術の提供」「ノウハウの輸出」って感じだよね。



最後に:もう「貿易立国」は卒業しようぜ


「貿易立国」という言葉には、ちょっとノスタルジーもある。でも現実は、もうそんな時代じゃない。


日本は安売りで勝てる国じゃない。だからこそ、「高くても売れるモノ」を作って、それを世界に売るしかない。そしてそれは、すでに始まっている。


つまり、日本はもはや「貿易国」じゃない。

「技術輸出国」だ。


そう胸を張って言える国に、もうなってるんじゃないかと。

そう思わない?

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